シャープは、2012年3月に亀山第二工場において、世界初となるIGZO酸化物半導体を採用した高性能液晶パネルの生産を開始しました。市場の需要に応えるため、4月まで生産規模を拡大していきます。
IGZO(InGaZnO)は、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)からなる酸化物です。シャープは、株式会社半導体エネルギー研究所(本社:神奈川県、代表取締役社長:山崎俊平)と共同で、この材料を用いた薄膜トランジスタを開発しました。
亀山第二工場は、2006年8月に稼働を開始し、テレビ向けの高機能液晶パネルを生産してきました。その後、世界的に急成長を遂げているスマートフォンやタブレット端末市場に向けた中小型液晶パネルの生産に注力する体制へと再編しました。
シャープは、先進のIGZO酸化物半導体を採用することで、薄膜トランジスタの小型化と画素透過率の向上を実現し、消費電力の低減を実現した液晶ディスプレイを製造しています。さらに、シャープの液晶テレビ「AQUOS」に採用されている独自のUV2A光配向技術により、高画質を実現しています。UV2A(紫外線誘起マルチドメイン垂直配向)は、シンプルな液晶パネル構造において液晶分子の配向を精密に制御する光配向技術です。
シャープは、今後需要の拡大が見込まれる高精細ノートパソコンや液晶モニター、そしてモバイル機器への高精細液晶パネルの採用を推進し、魅力的な新製品の市場創出に貢献してまいります。
IGZO搭載液晶パネルのサンプル仕様

出典:シャープ株式会社
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