「iPhone 5Cは契約時に99ドル/199ドル(16GB/32GB)で販売される予定ですが、最も重要なのは、契約なしでは549ドル/649ドル(16GB/32GB)になるということです」と、Paulo Santos氏はSeeking Alphaに書いています。「つまり、5Cは単に『安価なiPhone』ではないということです。実際には、iPhone 5Sの発売に伴い、iPhone 5の価格と予想される価格と同じになります。iPhone 5CはiPhone 5とほとんどのスペックを共有していますが、明らかにはるかに低価格帯のデバイスです!そして、製造コストもiPhone 5よりもはるかに安価です。」
「これは、iPhone 5Cによる大幅な競合化が見込まれるという考えが事実上消滅したことを意味します。むしろ、iPhone 5Sとの競合は避けられるでしょう。結局のところ、iPhone 5はiPhone 5よりもはるかに低価格帯のデバイスです。そして、iPhone 5の生産終了に伴い、iPhone 5Sと(外観上)似たようなデバイスを割引価格で提供することは不可能になります」とサントス氏は記しています。「AppleInsiderによると、Appleの売上高の50%はiPhone 4sとiPhone 4Sで、50%をわずかに上回るのをiPhone 5が占めていました。iPhone 5Cでは、この比率が再びiPhone 5Sに傾き、売上高、利益率、収益にプラスの影響を与えると予想しています。私がそう考えるのは、明らかに低価格帯のiPhone 5Cを、本格的なiPhone 5Sからわずかな割引で購入するのはあまり意味がないからです。」

「カニバリゼーションの懸念が軽減されたことはApple株にとってプラス材料だが、この展開にはマイナス材料もある。iPhone 5CでAppleが大きな市場シェアを獲得できる可能性は極めて低い。価格が高すぎてシェアを獲得できないからだ」とサントス氏は記している。「したがって、Androidがスマートフォン市場シェア拡大に向けて歩み続けると予想する。つまり、5Cは短期的にはカニバリゼーションの軽減と利益率の向上につながる点でAppleにとってプラス材料となるが、長期的には競合するAndroidエコシステムのさらなる成長を促す点でマイナス材料となる。」
サントス氏は、「要するに、iPhone 5Cの真の目的は、市場でのAppleの存在感を拡大することではなかったことが判明した。むしろ、高価格と弱いイメージのせいで、iPhoneモデル間の既存の競合を抑制し、旧型/安価なモデルの利益率を向上させることが目的だったようだ」と書いている。
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